NEW コラム 2021.12.15
フォークリフトのチルト操作とは?事故防止のためのチェック項目!
フォークリフトの免許をお持ちの方なら教習所で習った「チルト操作」。
これからフォークリフトの免許を取るという方には聞きなれない言葉だと思いますが、フォークリフトでの作業において「チルト操作」は重要なものとなっております。
今回はフォークリフトの「チルト操作」について解説していきます。
これからフォークリフトの免許を取るという方には予習、免許をお持ちの方には復習できる内容となっています。
フォークリフトのチルト操作とは?
チルト操作とは、フォークリフトのマストと呼ばれる部分を前後に傾ける操作のことを指します。
フォークリフトのマストとは、荷物を載せる部分であるフォークを上下させるためのレールの役割となっている部分です。
レールとなる部分であるマストを前後に傾けるチルト作業はなぜ行う必要があるのでしょうか?
チルト操作は、水平ではない荷物を運ぶ場合や荷物の落下を防ぐために行われます。
荷物を持ち上げ、マストを後傾することで、荷物がフォークの付け根に密着することができるため落下を防げるということです。
また、ブレーキ時の荷物の横連れを防いで落下を防ぐためにも使われる操作です。
チルト操作の誤りによる事故の危険性
落下防止などに必要なチルト操作ですが、フォークの傾きを常に意識しておかなければ思わぬ事故や破損に繋がってしまう可能性もあります。
チルト操作を行わずに、フォークが上向きになっており、そのまま気付かずに作業をした場合。
もしかしたら荷物やパレットにフォークの先がひっかかり、破損に繋がってしまうかもしれません。
また、フォークが前傾したままで荷物を持ち上げた場合、荷物の重心が前に移動してしまい荷物の落下やフォークリフトの点灯などの事故に繋がる危険性もあります。
同じく、荷物を高所に持ち上げている状態でのチルト操作は非常に危険であるのは理解していただけると思います。
チルト操作の誤りを防止する方法は?
チルト操作の誤りを防ぐためには、チルト角度を意識することです。
チルト作業での注意点
- 高所に荷物を持ち上げた場合、フォークを見上げる形になるので角度が分かりずらいことを意識する。
- 目の高さ、目線が高いか低いかによって見え方は変わることを理解する。
チルト操作を安全に行うために
- チルト角度が分からなくなった場合には、一旦作業を止めて降車して確認する癖をつける。
- 水平器やチルトゲージなど、数値で確認できるものを設置する。
- 作業開始前に、目線の高さまでフォークを上げて水平を確認する。
- 慣れるまでは誘導者にチルト角度を確認してもらい、指示を受ける。
まとめ
今回は、フォークリフトの「チルト操作」について解説していきました。
チルト操作はフォークリフトでの作業の場合に必須の操作ですが、慣れてしまってフォークの角度の確認を怠ると思わぬ事故を起こすかもしれません。
どの作業にも共通することですが、事故防止のために一度作業を止めてでも安全確認をする、作業前のチェックを習慣化するなどを行ってきましょう。