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NEW コラム 2021.12.22

フォークリフトの重大事故事例と原因!安全対策と事故防止策を解説!

フォークリフトの安全対策は意識していますか?

日々の作業に慣れてしまい、ついつい手を抜いていると重大事故につながるかもしれません。

実際、年間2000件の事故が起きており、死亡事故も毎年のように起きております。

 

ここでは、フォークリフトの事故ケースを例に、どのような安全対策を行っていくべきか解説していきます。

 

重大事故は未然に防げるものが大半です。

しっかり安全対策意識を持てるようにしましょう。

フォークリフトの重大事故事例【発生件数と4つのケースを解説】

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工場内の事故におけるフォークリフトの事故発生件数は、厚労省の労働災害統計によると年間2000件前後にものぼり、中でも死亡事故も30件以上と無視できない数字となっています。

 

ここでは、フォークリフト事故のよくある4つのケースを確認していきます。

転落

フォークリフトの事故で一番多いのが「転落」

 

転落事故で考えられるのは、「フォークリフトごと落下する」「荷台やフォークの上に載って落下する」の2種類が考えられます。

 

「フォークリフトごと落下する」事故は、操作ミスがほとんどの原因となっています。

 

「荷台やフォークの上から落下する」事例も多いのですが、そもそもフォークの上に人を載せることは禁止されています。

しかしながら、現場で高所作業を行うなど軽い気持ちでフォークの上に乗るということが常態化してしまっているのが現状です。

挟まれ

フォークリフトの「挟まれ」事故は、車両のマストなどの部品に挟まれる場合や、車両と壁などの間に挟まれる等の事例が報告されています。

 

挟まれ事故で有名が事例が、積み荷の荷崩れを直そうとして運転席から身を乗り出し、レバーに触れたためマストが動いてしまい挟まれたというもの。

他にも、長尺物の積み荷を運ぶ際に建物の間に挟まれたという事例も見受けられます。

転倒

フォークリフトの転倒や横転によって、運転者が運転席から放り出されたり、車両の下敷きになる事例が報告されています。

 

転倒事故の多くの事例では、走行スピードを出しすぎてカーブを曲がれ切れずに転倒というものが多いのですが、中には荷台に人を乗せて高所作業をしていてバランスを崩して転倒するという例もあります。

衝突

衝突は主にフォークリフトと作業者が衝突する事故です。

 

積み荷が高くて視界不良で他の作業者が見えなかったり、フォークリフトの整備不良のためにブレーキが効かなかった、などケースが見受けられます。

どの事故にも共通しますが、衝突は特に運転者が未熟である場合が多くみられます。

フォークリフトの事故の主な原因は?

ここでは、フォークリフトの事故における主な原因を挙げました。

原因を知ることで、事故防止の対策も立てることができるようになります。

しっかりと確認してください。

運転操作ミス

運転の未熟な作業者に多く見られうのが、運転操作のミスです。

しかし、運転操作のミスは運転に慣れていない人だけではなく、誰にでも起こりうるものです。

その日の体調や日々の悩みなどでうっかりミスを犯すことは当然あり得ます。

 

人間はミスするものであると認識することで、日頃から注意する意識を持てるものです。

安全確認や法令順守を怠る

フォークリフトでの作業現場は、安全確認を怠ると危険な場です。

毎日の作業の中で「大丈夫だろう」という気持ちになってしまうかもしれませんが、現場では常に緊張感を持って作業を行わなければなりません。

また、安全確認を怠っている場合、法令を順守していないということが多々見られます。

今一度法令順守の徹底を行いましょう。

日々の慣れによる慢心

運転の未熟な方に対して、熟練の運転者が起こす事故は作業の慣れや常態化した危険行為が原因となる場合があります。

 

高所作業をフォークに乗って行うなど、禁止されている危険行為を日頃行っていたという場合もあり、職場全体で注意できない環境は改善する必要があります。

点検や整備の不足

フォークリフトの故障は重大事故を引き起こします

法令で決められている法定点検は作業前点検、月次点検、年次点検がありますが、これらの点検を怠ることでフォークリフトの故障や不具合に気付くことができずに事故につながることがあります。

パレットの危険な積み上げ

作業効率を優先しすぎて、荷崩れが起きる危険な積み方を行ってはいないでしょうか。

パレットのバランスが悪いと積荷の落下の危険が増えます

積荷が落下して、周辺の作業者が挟まれる最悪の事態もありますが、人身事故だけでなく積荷の破損というリスクもあります。

工場や倉庫の作業範囲が不明瞭で共有されていない

注意してフォークリフトの運転を行っていても、危険な範囲に作業者が侵入して作業に巻き込まれる事故もあります。

フォークリフトの作業範囲を明確にし、作業者全員で共有しなければ安全な現場とは言えません。

フォークリフトの事故を防止するための安全対策

フォークリフトの事故の原因を解説してきました。

これらの原因を踏まえ、事故を防止する安全対策をどのように行っていくべきか解説していきます。

前後左右の指差し呼称確認を徹底する

安全対策の基本となりますが、確認は指で示して声を出すことで確認意識が高まります

指差し確認を徹底することは、慣れや注意不足の対策になり、フォークリフトの異常にも早期に気づけるようになります。

フォークリフトの走行経路を明示し立ち入り制限を行う

他の作業者が侵入しないようにフォークリフト専用の通路を作ったり、走行経路の見通しがよいようにパレットを積み重ねない工夫を行いましょう。

フォークリフトの作業範囲を明示し共有することで、他の作業者の立ち入りを制限することも重要です。

低速走行などの安全運転や安全な積み方の徹底

作業を優先になってしまい無意識にスピードが出てしまうこともあるかもしれませんし、過剰な効率化のために積荷を雑にしてしまうことが事故に繋がります。

作業には余裕を持ち、低速走行などの安全運転や、安全な積み方を意識しましょう。

フォークリフトの用途以外に使用しない

爪に乗って高所作業を行うような、禁止されている作業を行わないことを徹底しましょう。

本来の使用方法以外でフォークリフトを利用するのは非常に危険です。

点検と整備を怠らない

始業前点検を徹底するのはもちろん、定期自主点検も欠かさず行うようにしましょう。

フォークリフトの故障が原因の事故は、毎日の点検によってほぼ未然に防ぐことができます

しっかり安全対策の意識を持って点検を行うようにしましょう。

まとめ

フォークリフトの事故は、安全対策を常に意識を持つことで事前に防げるものが大半です。

いま一度、フォークリフトの安全対策を確認し、事故防止に努めて頂ければと思います。

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