NEW コラム 2022.01.21
クリーンな燃料電池フォークリフト!従来より寿命2倍でも価格4倍!普及するのか?
フォークリフトは燃料によって主にエンジン式とバッテリー式の2つに分けられています。実は、燃料電池フォークリフトがあるのを知っていますでしょうか?
日本において燃料電池フォークリフトは認知度も低く、使用されてる台数も非常に少ないのですが、 アメリカでは1万台以上が流通してるそうです。
今回は燃料電池フォークリフトについて解説していきたいと思います。
目次
燃料電池フォークリフトとは?
燃料電池フォークリフトは、水素を燃料とした CO2を 排出しないエコなフォークリフトとして注目されています。
その特徴をまとめてみました。
CO2排出ゼロで究極のエコ
燃料電池フォークリフトは、水素を燃料とし、水素と酸素を化学反応させて電気を作り上げます。
発電の時に排出されるのは水のみで、 CO2を排出しないため地球に優しいものとなってます。
クリーンな水素はガソリン・軽油並に扱いやすい
環境にとってクリーンな燃料であっても、使いにくいものでしたら実用には適しません。
水素は、ガソリンや軽油と比べても手軽さや扱いやすさはほとんど変わらないと言われてます。
従来のバッテリー式では充電に数時間を要していますが、燃料電池式のエネルギー充填時間は約3分!ガソリン補給とほぼ変わりません!
普及の問題点は価格にあり!?
環境にもクリーンで、扱いやすさもある燃料電池の最大のネックは金額です。
燃料電池式のフォークリフトの金額は、従来のフォークリフトに比べて2倍以上しています。 県や環境省による補助金があるのですが、それでも顧客の負担が高いのは変わりません。
加えて、水素充填設備も必要になってるため、なかなか普及が進まないのが現状のようです。
豊田自動織機の新型燃料電池が発売!?
先日、豊田自動織機が新型の燃料電池を発売し、話題になってます。
新しく豊田自動織機が採用した燃料電池は、なんと従来の物に比べて燃料電池の寿命が2倍になってるそうです 。
現在は、小型で売れ筋の1.8tと2.5tの車両が販売されていますが、価格は従来の4倍近いそうです・・・
今後、燃料電池フォークリフトが普及していけば価格も下がっていくのでしょうが、現状では価格を抑える技術開発が必要だと思います。
アメリカではAmazonやウォルマートが積極的に採用!?
日本ではなかなか普及が進まない燃料電池フォークリフトですが、アメリカでは大手の Amazon やウォルマートが積極的に採用しているということです。
価格は確かに高いのですが、重いバッテリーの交換にかかる人件費や時間を考慮するとメリットがあると考えられているようです。
環境に対する企業側の姿勢もあると思われますが、世界的な環境対策の中、日本でも数年後には燃料電池フォークリフトが普及していくのではないでしょうか。
まとめ
今回は、燃料電池フォークリフトの特徴についての話題を取り上げました。
世界的な脱炭素化が進む中、現在世界シェアナンバーワンの豊田自動織機がどのような燃料電池フォークリフトを開発・販売していくのか注目です。
画期的な燃料電池フォークリフトが発売されれば、現在のフォークリフトの市場シェアも変わるかもしれない技術だけに、大変注目です。