NEW コラム 2022.01.25
フォークリフトのマストの意味とその種類!事故防止の注意点も!
今回はフォークリフトのマストについて解説していきます。
マストには大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴があります。
使用する場所によっては高さが合わずに使用できない場合もあるので、マストの種類をしっかりと理解し、最適なものを選んで頂ければと思います。
目次
フォークリフトのマストとは?
フォークリフトの爪を支える支柱のことをマストと呼び、フォークを上下させるためのレールとしての役割があります。
マストの構造は、爪が付く部分である「インナーマスト」、レール部分にあたる「アウターマスト」、フォークを上下させる部分である「リフトシリンダ」の3つに分解されます。
また、マストはいくつかの種類があり、用途によって使い分けられます。
マストの種類は3つ!
フォークリフトのマストには、大きく分けると「スタンダードマスト」「ハイマスト」「フルフリー3段マスト」の3種類があります。
スタンダードマスト
標準仕様のフォークリフトに付いているマストが「スタンダードマスト」となります。
メーカーやフォークリフトの種類によって異なってきますが、マストの高さは2500mm~3000mmとなります。
ハイマスト
「ハイマスト」は、スタンダードマストよりも揚高が高いマストとなります。
高所に荷物を上げることを目的としており、揚高は3000~4000mm(中には6000mmのものもあり)となっています。
「ハイマスト」では、爪を下ろしている状態でもマストはヘッドガードよりも高いため、低い場所には入れないことを注意しなければなりません。
フルフリー3段マスト
「ハイマスト」よりも荷物を高いところまで揚げることできるのが「フルフリー3段マスト」です。
「スタンダードマスト」と「ハイマスト」はマストが2段ですが、「フルフリー3段マスト」は3段となっており、スライド式の梯子のように伸びて高所にまで届くようになっています。
揚高は3000~6000mm程度となっています。
フルフリー機能とは?
フルフリー機能とは、一定の高さまで爪を揚げても車高が変わらない機能です。
通常のマストは、爪を揚げるとマストが上昇し、車高が高くなってしまいます。
対して、フルフリー機能のマストは、一定の高さまでは車高が変わりません。
この一定の高さを「フリーリフト量」と呼び、フリーリフト量が1mの場合、1m爪を上昇させても車高は変わらないことを表しています。
フルフリー機能によって、入り口などの低い場所を通過することができ、マストを上げれば高い場所へ荷物を揚げる作業もできるのが特徴です。
デメリットとして、フルフリー機能に必要なシリンダーがマストの中央にあるため、通常のマストよりも視界が悪くなってしまう点です。
フォークリフトのマスト関連で多い事故
フォークリフトのマスト関連で多い事故は、マストの高さを忘れて走行してしまうことが原因で入り口などに衝突する事故です。
フルフリー機能の付いていないフォークリフトは、爪を揚げた状態だと車高が高くなってしまいます。
この状態であることを忘れてそのまま走行することで、天井の低い部分や入り口にぶつかってしまう事故が多く、これは初心者でも熟練者でも起こりがちな事故です。
フォークリフトを走行させる時は、必ず爪をを下げて、マストが下がっていることを確認する習慣を付けましょう。
まとめ
今回はフォークリフトのマストに関して解説していきました。
フォークリフトを普段から操作されている方の中にも、フルフリー機能について詳しくない方も多いようです。
フルフリー機能の付いたフォークリフトは、高所に荷物を揚げる事もでき、コンテナなどの狭い場所でも使えるというメリットがあります。
ハイマストでは使用できない場所でも、フルフリー3段マストなら大丈夫というケースも多くあります。
購入・レンタルの際にご相談して頂ければ、最適なフォークリフトをご提案させて頂きます。
その他、フォークリフトのことなら何でも、お気軽にお問い合わせして頂ければと思います。