NEW コラム 2022.12.03
フォークリフトのバッテリーに白い粉!?バッテリーターミナルが原因?
フォークリフトだけではなく、自動車にも必ず搭載されているのがバッテリー。
フォークリフトでは始動するために使われるだけではなく、バッテリー式のフォークリフトであれば動力源となる部分です。
様々な車両で使用されているバッテリーであるため、よく発生するトラブルにはバッテリー関係の不具合が原因となっていることが意外と多いものです。
バッテリー自体の不具合に原因が目が行きがちですが、その他の部分にも注意をしなければなりません。
そこで今回はバッテリーの中でも重要な部分であり、トラブルの原因の一つとなることがあるバッテリーターミナルについて解説していきます。
目次
バッテリーターミナルとは?
バッテリーターミナルとは、バッテリーから車両本体へ電力を送るためのケーブルの先端に付いている部品です。
フォークリフトのエンジンがかからなくなるトラブルでは、バッテリー自体の劣化が原因の場合もありますが、バッテリーターミナルの劣化によって電力が車両本体へ正常に流れなくなることがトラブルの原因となっていることもあります。
バッテリーターミナルを交換せずに長年使用していると、錆やバッテリー液の漏れによって腐食してしまいます。
バッテリーを交換した際にバッテリーターミナルまで交換することは少ないので、ターミナルがトラブルの原因となる場合があるのです。
バッテリーターミナルの不具合の原因は白い粉!?
古くなったバッテリーを点検すると、バッテリーターミナル付近に白い粉が付いていることがありませんでしょうか?
実は、この白い粉がバッテリーターミナルの不具合の原因になるのです!
白い粉の正体は、バッテリー液やガスが漏れて結晶化したもの。
この粉が錆や腐食を発生させ、電気の流れを邪魔をするようになります。
電気の流れが悪くなると、充電しにくくなり、蓄電量も減る。
つまり、バッテリーの性能が著しく落ちるということです。
なぜバッテリー液やガスが漏れるのか?
バッテリー液やガスは、バッテリー端子の根元の隙間から漏れてきます。
この原因は、バッテリー本体のプラスチック部分と端子の鉛部分の熱膨張率が違うため。
エンジンルームの熱による経年劣化によって、プラスチック部分と鉛部分に隙間が生じてしまうのです。
バッテリーターミナルの交換と白い粉の防止策
錆や腐食、白い粉が多くついている場合、バッテリーターミナルの交換をするのが一番です。
白い粉を掃除することも大事ですが、白い粉が出ていることで錆や腐食は進んでいます。
バッテリー液やガスの漏れは、バッテリーの構造上の問題のため、経年劣化によってどうしても白い粉が発生してしまいます。
そこでバッテリーとバッテリーターミナルの隙間を埋めるターミナルガードというものもありますので、一度試してみるのもよいかもしれません。
バッテリーターミナルのまとめ
今回はバッテリーターミナルについて、その役割とトラブルの原因について解説させて頂きました。
暑い時期になるとバッテリーのトラブルが増えてきます。
突然エンジンがかからなくなった!ということがないように普段からの点検を心がけて下さい。
特に、見落としがちなバッテリーターミナル付近も注意を向けて頂ければと思います。