NEW コラム 2022.07.07
バッテリー付着の白い粉に注意!サルフェーションによる劣化を防ぐ!
フォークリフトのトラブルの中で多いのが、バッテリー周りの故障。
急にエンジンがかからなくなって、焦ってしまったという経験をされた方は多いのではないでしょうか?
今回は、バッテリーのトラブルの原因の1つとなるサルフェーションという現象について解説していきます。
バッテリーのサルフェーションとは?
古いバッテリーの端子に白い粉が付着しているのを見たことがあるのではないでしょうか?
この端子に謎の粉がついているのが、サルフェーションという現象です。
この状態が続くと電気がうまく通らなくなってしまい、バッテリーの寿命が短くなっていってしまいます。
サルフェーションによって起こる主な現象は、電気の流れが悪くなったり、充電しにくくなったり、蓄電量が低くなったりとバッテリーの能力が著しく悪くなるものばかりです。
サルフェーションの原因は?
サルフェーションの原因は、バッテリーの中に入っている希硫酸です。
希硫酸がバッテリー電極と化学反応を起こして電気が作られるのですが、放電を繰り返していく中で化学反応がうまくいかなくなり、結晶化してしまうことが原因となっています。
謎の白い粉の正体は、希硫酸の結晶化したものです。
またバッテリーを長期保管しておくと自己放電してしまい、低充電状態に近づいてしまいます。この低充電状態はサルフェーションを起こしやすい状態ですので、バッテリーの長期保管はできるだけしないようにしましょう。
サルフェーションの除去方法
バッテリーのトラブルの原因となるサルフェーションを除去する方法はいくつかあります。
サルフェーションの除去で一番有名なのが、パルス充電器を使用した除去方法です。
バッテリーを充電する時に一定の周波数の電流を流すことで、充電しながらサルフェーションを除去するというものです。
もう1つの方法として、バッテリーに添加剤を投入する方法があります。
バッテリーの中に錠剤を投入し、あとは普通に充電をするだけでサルフェーションが除去できるとあってとても手軽な方法と言えます。
サルフェーションのまとめ
バッテリートラブルの原因となるサルフェーション。
バッテリーを使用し続ければ必ず起きてしまう現象です。
サルフェーションの原因や性質をしっかりと理解し、バッテリーを長く使えるようメンテナンスを行って下さい。