NEW コラム 2022.07.18
フォークリフト用スパレスター?火気厳禁の現場でガソリン車の安全対策!
様々な現場で活躍するフォークリフト。
危険物を取り扱っている現場では、フォークリフトの使用にも気を付けなければならないこともあります。
特に揮発性の高いガスや燃料を取り扱う現場や、化学工場や建設現場などではちょっとした火花でも大惨事になってしまう可能性があり、フォークリフトをはじめ使用する作業車に対策を行う必要があります。
今回は、火気厳禁の現場でフォークリフトを使用する場合の装備について解説していきます。
火気厳禁の現場でフォークリフトは利用できない!?
火気厳禁の現場で注意しなければならないのは、「排気ガス」です。
エンジン内部では気化したガソリンや軽油を爆発させてエネルギーを生み出すのですが、燃料の燃えカスや燃焼できなかった燃料が排気ガスに混ざって出てしまいます。
この時の排気ガスは非常に高温で、時に火花が散ってしまう場合があるのです。
普段の使用においてはそれほど気にすることがない火花ですが、火気厳禁の現場においてはこの火花が原因で火災を引き起こす可能性があるのです。
火気厳禁の現場でオススメのフォークリフト
火気厳禁の現場で使用するフォークリフトのオススメは、バッテリータイプの車両です。
ガソリン車の排気ガスから生じる火花も、バッテリータイプであればそもそも排気ガスを出さないので安心という訳です。
特に、「防爆使用」のフォークリフトであれば、静電気の除去機能や電気機器を全密室式にするなどによって、より安全に火気厳禁の現場でも作業を行うことができるようになります。
しかしながら、バッテリー車のパワーでは足りないなど、どうしても火気厳禁の現場でガソリン車を使いたいという場合もあるかもしれません。
その時に装着する安全機器がスパレスターと呼ばれるものです。
火気厳禁の現場で必須のスパレスターとは?
スパレスターとは、マフラーに取り付けることによってエンジンから放出される火の粉を防止する装置です。
スパレスターはフォークリフトはもちろんですが、普通車やトラックにも取り付けることができます。
現場によっては発電機やコンプレッサーの排気口に取り付けることが義務付けられる場合もあり、スパレスターを取り付けることによって安全が確保されるということがよく分かると思います。
スパレスターの取り付けは、基本的にマフラーに装着するだけのため、内部を改造するなどの手間はありません。
ガソリン車を火気厳禁の現場で使用したいと思われる場合はスパレスターの取り付けをすぐに検討して頂ければと思います。
フォークリフト用スパレスターのまとめ
今回は火気厳禁の現場でフォークリフトを使用する場合の注意点と、火災の原因となる火花の対策としてスパレスターという装置を解説していきました。
様々な現場で使用するフォークリフト。
現場に合わせた安全対策を行い、重大事故の防止に努めて作業を行って頂ければと思います。