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NEW コラム 2022.07.21

フォークリフトの防爆検定番号とは?見方と意味を解説!

可燃性ガスや熱発性ガスなどを取り扱う危険な場所でフォークリフトを使用する場合、静電気などの火花が出るのを防止した防爆仕様の車体を使用しなければなりません。

 

しかし、防爆仕様となっているフォークリフトであっても、どんな現場で使用して良いというわけではありません。

防爆仕様にも等級があり、どのような現場で使えるかが規定されているのです。

 

今回は、防爆仕様のフォークリフトがどのような現場で使えるかを表した防爆検定番号の見方について解説していきます。

 

防爆仕様のフォークリフトとは?

防爆仕様のフォークリフトとは、爆発などの危険性がある現場でフォークリフトを使用できるように対策がされたフォークリフトを指します。

 

防爆仕様のフォークリフトは、国から認定を受けた試験を受け通過することが必要となります。

 

防爆検定番号とは?

防爆認定機関から審査を受け、通過したフォークリフトには防爆検定番号が付与されます。

 

この番号は単に防爆仕様の審査を受けたということを表す通し番号のようなものではなく、どのような現場で使えるかを表す番号となっています。

 

防爆検定番号の見方

防爆仕様のフォークリフトをカタログで見ると「防爆検定de2G4」というような記載があると思います。

 

この「de2G4」という番号が、防爆検定番号でどのような現場で使用できるかを表しているのです。

 

防爆検定番号ですが、3つの部分に分けることができます。

防爆構造の種類

図の左にあるアルファベットが意味するのが、フォークリフトの防爆構造の種類です。

 

「d」は耐圧防爆構造を指しており、モーターやディスプレイなどが全閉構造になっており、爆発性ガスへ引火することがないようになっていることを表しています。

 

「e」は安全増防爆構造を指しています。これはバッテリーなどが過度な温度上昇や異常な電気火花が発生しないように安全性を増した構造になっていることを表しています。

 

「d」「e」以外にも、

「o」 ・・・ 油入防爆構造

「f」 ・・・ 内圧防爆構造

「i」 ・・・ 本質安全防爆構造

「s」 ・・・ 特殊防爆構造

などが設定されています。

 

爆発等級の分類

真ん中の数字が表すのは、爆発等級の分類です。

爆発性のガスの危険度を表しており、1から3段階に分類され、数字が大きくなると危険性の高いガスとなっています。

 

発火度の分類

一番右の「G~」が指すのは、発火度の分類です。

G1 ・・・ 発火点が450℃を超えるもの

G2 ・・・ 発火点が300℃を超えて450℃以下のもの

G3 ・・・ 発火点が200℃を超えて300℃以下のもの

G4 ・・・ 発火点が135℃を超えて200℃以下のもの

G5 ・・・ 発火点が100℃を超えて135℃以下のもの

G6 ・・・ 発火点が85℃を超えて100℃以下のもの

数字が大きくなればなるほど、発火点が低くなるため危険なガスとなります。

 

防爆検定番号のまとめ

今回は防爆検定番号の見方について解説していきました。

なかなか専門的な内容で分かりにくいところもあったと思いますが、こんな意味があるんだなぁ、くらいの気持ちで読んで頂ければと思います。

 

また機会がありましたら、より詳しい内容を解説させて頂こうと思います!

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